法科大学院での学びと成長-新たな道への挑戦
法政大学法科大学院への入学は、私の人生の最大の転換点でした。コロナ禍での公務員就活に失敗し、将来の進路に悩み始めていたところ、本法科大学院は法曹という新たな道を示してくれました。
他の法科大学院よりも少人数制のクラス編成によって、ソクラテス問答形式の授業から、考えることの大切さを学ぶことができ、思考力を大きく鍛えていただきました。
また、毎回の授業で、予想外の角度から投げかけられる発展的な問いにも慌てず答えるために、想定できる問いに対してはできる限りの準備をしていこうという思いが、予習の原動力となり、勉強習慣の確立にもつながりました。
必修科目以外にカリキュラムとして用意されている選択科目も幅広く、先生と1対1での授業もいくつか履修しました。全て自分で考えて自分が答える緊張感のなかでの受け答えや、先生が教えてくださる豆知識なども併せて理解・記憶の助けとなり、どれもが私にとって忘れることのできない貴重な学びの場でした。
少人数制のため質問する心理的ハードルも低く、授業後に質問に伺えば、先生が丁寧に答えてくださりました。その中で、前の授業で出てきた判例との違いなど、質問を通じて新たに生じた疑問の解消にも、とことん付き合っていただきました。
自習室は座席指定制なので基本書等の書籍を置くことができます。重い教材類を持ち運ばずとも、朝から晩まで自習室で集中して勉強することができました。併設の静かな図書室や近隣の法政大学図書館など、気分転換がてら場所を変えながら勉強することもできます。
法政大学法科大学院は、私の人生における最大の転換点でした。法学部より実務が意識された授業に向き合うなかで法曹を目指す友人と集い、法律の本質を理解し多角的な視野を養うことができました。法政法科大学院でのかけがえのない2年間が、私のなかに生涯にわたって活きる思考力と志を育くんでくれたことに感謝しています。