PEOPLE & REPORT

法律学を楽しめる学習環境

司法試験 合格者の声
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 私は、法政大学法学部に在籍していましたが、学部4年間を通して、お世辞にもまじめな学生とはいえませんでした。しかし、学部3年時のゼミ(刑法)は、とても楽しく、積極的に取り組んでいました。そして、それを通じて法律学に興味を持ち、せっかくなら司法試験を受けてみようと考え、法政大学法科大学院の未修者コースに入学しました。このような動機で本法科大学院に入学した私ですが、修了後一回目の司法試験で合格できたのは、本法科大学院の学習環境がとても優れていたからだと感じています。
 本法科大学院の授業方針は少人数・双方向型となっており、授業中に先生と学生間での質疑応答や議論が多く行われます。自分とは異なる意見や、自分では思いつきもしなかった発想に触れることができ、また、先生との距離が近く、自分が疑問に思ったことを気軽に質問できます。このような授業を通じて、法律についての深い理解や思考力、自分の考えを表現する力が養われたといえます。そして何より、一方向の授業で起きがちな退屈でつまらない時間というのが生まれにくく、法律学の勉強を楽しく行うことができました。
 自習環境についても、自習用の机(キャレル)が一人一席用意されていることから、勉強場所の確保に悩むことがなく、集中して勉強に取り組むことができます。また、法科大学院図書室が地下にあり、容易に専門的な文献にアクセスできることから、疑問の解消の大きな助けとなるのみならず、法律に関する知的好奇心に刺激を受けました。
 さらに、OB・OGが開講してくださる講座や答案練習会などでは、司法試験にフォーカスした知識や文章作成方法などを教えてもらいました。自分自身、司法試験対策として何をやればよいかわからないという時期がありましたが、そこに適切な方向を示してくれました。
 このように、本法科大学院には、法律学についての理解と思考力、自分の考えを表現する力を養うのに最適な環境がそろっており、司法試験に向けたサポート体制も充実しています。私は、勉強をするにあたって一番大事なことは楽しむことだと考えていますが、本法科大学院で、勉強をすることが楽しいと思えたまま3年間過ごすことができました。それはこのような優れた環境があってこそだと思います。ご指導くださった先生方、法政OB・OGの方々、事務職員の方々、そして日々切磋琢磨し談笑し合った友人に感謝します。