深い理解や思考力を養うために少人数教育は最適
法学既修者K.Aさん
私は、法政大学法科大学院既修者コースに入学し、既修者コース2年目に、その年から始まった在学中受験資格制度を利用して司法試験を受験し合格しました。私が本大学院を選んだのは、少人数教育を魅力的であると感じたからです。学部時代も司法試験のための勉強をある程度は行っていましたが、司法試験に合格できたのは、本大学院に入ってからの勉強が大きな要因となっていると考えています。
学部時代の勉強はほとんどが自学自習で、それ以外は大教室の授業を聞くか、先輩が開くゼミをたまに受けるかでした。司法試験の勉強は自学自習の時間がほとんどであるとはいいますが、自学自習だけで合格することは困難であるといえます。私の学部時代の勉強方法は『規範をなんとなく覚えてうわべだけの知識で演習問題をなんとなく解く』というもので、今思うと法律問題についての深い理解や思考力が要求される司法試験に合格するための勉強としては不適切なものでした。
法政大学法科大学院の特色は少人数教育にあると思います。本大学院に入学してからも自学自習が主であることは変わりませんでしたが、本大学院の授業を通じて司法試験のための勉強についての考え方や取組み方が変わりました。本大学院の司法試験科目の授業は授業中に学生の発言を求めることが多いですが、私は授業の予習のために考えること、授業中にリアルタイムで考えること、発言するときに思考を言葉にすること、等を通じて学部時代の勉強ではできなかった『法律問題についてじっくりと深く考え理解しようとする』ということができたと思います。本大学院の少人数授業は司法試験合格のために必要な法律問題についての深い理解や思考力を養うのに最適であるといえます。
私が司法試験に合格できたのは、上述のように、本法学院の少人数授業を通じて法律問題についてのうわべだけでない深い理解やそれを個別の事案に応用できるようにする思考力を養うことができたことにあります。また、入学してからできた友人や先輩方と休み時間などには気軽に議論を交わすことで、より考える力を養えたことも合格の助けになっていると思います。
今後は、本法科大学院で学んだことや培ったことを活用して、実務でも活躍できるように頑張りたいと思います。