PEOPLE & REPORT

「法曹を目指す女性のためのココロとカラダのヘルスケア」講演会を開催しました

活動レポート
People & Report

 初夏の風吹く2025年5月30日(金)法政法科大学院棟にて、

法科大学院主催・法政大学市ケ谷診療所協力による『法曹を目指す女性のためのココロとカラダのヘルスケア』講演会が今年も開催されました。    【最終版】特別講演チラシ.png

本学では、『法科大学院公的支援見直し強化・加算プログラム』の取り組みの一環として、

女性法曹輩出のための支援に注力しています。

本講演会は、専門家から、司法試験の時期に心身ともに最良のコンディションに持っていくための術を聞き、

司法試験への心構えを醸成するために行われたものです。

 講師には、法政大学学校医も務める女性医師・鈕培(にゅうぺい)先生を招聘。

      ※鈕培医師のインタビュー記事はこちら

法政法科大学院在学生、法政大学法学部法曹コースで学ぶ学部生も含め、

未来の法曹を目指す7名の女性が参加しました。

 

今年の講演は「ココロもカラダもすこやかに過ごすために~自分にあった方法を見つけよう~」と題し、

司法試験の時期にベストコンディションにもっていくために、女性特有の身体の悩みや、それらへの向き合い方(月経との上手な付き合い方等)や、

メンタルヘルスケアの方法を中心にお話しいただきました。

 

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 講演に先立ち、新堂明子研究科長から本講演の開催に至った経緯・目的、そして昨年に続き鈕培医師に講師を依頼した理由などが述べられました。

 

鈕培先生からは、ハードな司法試験に女性がベストコンディションで臨むためには

大きく二つの対策があり、

一つは食生活や保温など自身でできるセルフケア

もう一つは病院等を受診しピルや鎮痛薬などの処方を受けるプロフェッショナルケア

それぞれについて詳細を教えていただきました。

 講演は約1時間行われ、鈕培医師からは、

学校医として多くの女子学生の悩みと向き合った経験、

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  一女性としてご自身も女性特有の不調に悩んだ体験、

  医師としての立場から学生たちが抱える不安や悩みに対して

  メンタルヘルスケアや漢方薬などの豊富な知識をご提供くださいました。

  また、大切なのは自分の身体のことをよく知ることであり、身体の不調を感じたら我慢をしないこと、

  そのためにも法政大学の診療所も上手く活用してほしいとお話されました。

写真3.JPG 参加者たちからは

「専門家の方の貴重なお話を聞くことが出来ました」

「自分の体と心にもっと向き合いたいと思いました」などの感想が寄せられました。

 

 不安を抱えながら司法試験合格を目指す学生たちにとって、

悩んでいるのは自分だけではないと分かり、この講演はとても有意義な時間となったようです。

 最後には、鈕培医師から参加者に向け、ハードな学修の日々を乗り越え、司法試験へ合格すること、

そして最終的には立派な法曹となって社会に貢献してほしいと激励の言葉をいただいて講演会は終了しました。

 

 法政法科大学院は、引き続き「女性法曹輩出」に向け意欲的に取り組んでまいります。