PEOPLE & REPORT

「法曹を目指す女性のためのココロとカラダのヘルスケア」講演会を実施しました

活動レポート
People & Report

 2024年6月7日(金)。法政法科大学院棟にて、法科大学院主催・法政大学市ケ谷診療所協力による『法曹を目指す女性のためのココロとカラダのヘルスケア』講演会が開催されました。

 講師には、法政大学学校医も務める女性医師・鈕培(にゅうぺい)先生を招聘。
 法政法科大学院在学生・修了生そして法政大学法学部法曹コースで学ぶ学部生も含め、未来の法曹を目指す約20名の女性が参加しました。

 

「女性法曹輩出は本法科大学院の重要課題の1つ」と述べる新堂研究科長

真剣な表情で鈕培医師の話を聴きメモを取る参加者たち

「試験期間と心身ハッピーな時期はバッチリ合わせられます」と語る鈕培医師

  講演に先立ち、新堂明子研究科長から本講演の開催に至った経緯・目的、そして鈕培医師に講師を依頼した理由などが述べられました。

 「法政法科大学院の『法科大学院公的支援見直し強化・加算プログラム(以下『加算プログラム』)』における複数の取組のうち、「女性法曹輩出に対する取組」「女性が試験に臨む際の心がまえに関する相談及び懇談の機会の提供」の一環として、本講演を企画しました。(法政法科大学院は、昨年度、とりわけ「大学独自の取組」が高く評価され、全国の法科大学院で唯一、最高評価であるS評価を受けました。
 そして、ハードな司法試験に女性がベストコンディションで臨むためには、医学の専門知識が必要不可欠と考えました。
そこで、長年、法政大学の学校医を務められ、法政大学や法大生のことを熟知されている、そしてなにより女性医師である鈕培先生が講師として適任だと考え、ご多忙を承知の上で講演をお願いいたしました」

 講演は約1時間行われ、鈕培医師からは、学校医として多くの女子学生の身体の悩みと向き合い蓄えた知見、医師としてのキャリア構築の過程で女性特有の不調に悩んだ自身の経験、そして最新の医学的見地から、参加者たちが抱える不安や悩みに対して的確な知識や情報を提供されました。

 参加者たちからは「医学的根拠を元に試験に向けた対策を出来ることがわかった」「我慢せず医療機関に相談しようと思えた」「自分のカラダのリズムを知るために有益な情報がたくさんあった」などの感想が寄せられました。
 女性ならでは不安を抱えながら司法試験合格を目指す彼女たちにとって、この講演は安心材料の1つとなったようです。

  講演会の最後、鈕培医師から参加者たちに向けて、司法試験合格を祈念すると共に、つぎのようなお願いがなされました。

「長年、法政の学校医を務めてきましたが、法政の女性にはもっともっと社会で活躍してほしいと願っています。
 そのために、私をはじめ診療所スタッフも尽力していますが、医療だけでは足りません。
 みなさんは法曹になって、法律の面から法政の女性を支えてください。よろしくお願いいたします」

法政法科大学院は、引き続き「女性法曹輩出」に関する独自の取組を行ってまいります。