PEOPLE & REPORT

合格に向けた学習環境

法学既修者 M.Rさん

司法試験 合格者の声
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私は、法政大学の法学部生の時に、当時は学部生も受講することができた法政大学法科大学院の「民事基礎演習」等の授業を受講しました。その時はまだ法科大学院の学生でなかった私に対して、先生方はとても熱心にわかりやすく指導してくださいました。これをきっかけに法政大学法科大学院に進学することを決めました。

既修者として入学後、2年間勉強したのち法科大学院を修了し、1回目の受験で司法試験に合格することができました。私が司法試験に一発で合格することができた要因は、法政大学法科大学院の充実した学習環境にあると思います。

一つ目は、徹底した少人数・双方向教育です。法科大学院の授業は1クラス5名から10名の人数で実施されます。毎回の授業で指名され、先生からの問いに対して発言を求められるため、入学当初は予習、復習が大変でした。授業中の質問には基本書や判例集に書いていないような応用的なものもあります。その時には基本事項に戻り、考えることを心掛けました。このような学習を通じて、正確な知識を身に着けることができました。

二つ目は学習施設です。法政大学法科大学院では各学生に専用の自習席(キャレル)とロッカーが貸与されます。自習席とロッカーは修了後司法試験合格まで利用することができます。また、法科大学院棟には法科大学院生専用の図書室が設置されています。授業で参照する資料だけでなく司法試験関連書籍も多数置かれているので、とても便利でした。

最後は、日々指導して頂いた先生方と共に勉強した仲間の存在です。私が受験した令和2年司法試験は新型コロナウイルスの影響で延期されました。通常であれば、校内で先生方に対し直接質問等をすることができますが、法科大学院棟の入構が原則禁止となってしまったため、そのようなことは出来ません。そのため、オンラインでのやり取りが続きましたが、試験直前まで先生方は私の質問等に対し、真摯かつ丁寧に指導してくださいました。

延期が決まった後も一カ月近く司法試験の具体的な実施日程は公表されませんでした。延期がされたからといって勉強をやめることは出来ません。精神的にも肉体的にも本当に辛い日々でしたが、オンラインで友人と自主ゼミを組み共に切磋琢磨しながら勉強を続けました。試験直前まで真摯に指導してくださる先生方、そして「司法試験合格」という共通の目標に向かって勉強する仲間に出会うことができたのは、法政大学法科大学院という場があったからだと思います。

今後は法政大学法科大学院で学んだことを活かし、法曹として日々努力していきたいと思います。