PEOPLE & REPORT

私を合格に導いてくれたもの

法学未修者E.Sさん

司法試験 合格者の声
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  私は、法政大学法科大学院に未修者として入学し、修了後の司法試験に1回で合格することができました。法政大学法学部に所属していたため、法科大学院入学前にも法律を学ぶ機会はありましたが、学部時代は司法の道を志していたわけではなく、法科大学院受験時は既修者といえる程の知識を持ち合わせていなかったため、法科大学院で基礎から法律の勉強をしなおそうと決め、未修者コースを選択しました。

 私が入学した最初の年(2020年)は、コロナ禍の影響で、講義はすべてオンラインで行われました。はじめてのオンライン講義や知り合いのいない環境に不安も多くありましたが、本大学院の授業は、少人数・双方向で行われるため、発言の機会も多く、授業終わりに先生方に気軽に質問をすることもできました。私は、わからないことがあると、理解できるまでとことん質問をしてしまうタイプなのですが、どの先生方も最後まで丁寧に説明してくださったため、わからない部分を放置することなく、理解を深め、確実に知識として自分の中に吸収しながら勉強を進めることができました。

 本大学院には、ひとりひとりに自習用勉強机(キャレル)があり、23時まで勉強に励むことができる環境があります。私は、2年生になり対面授業が開始してからキャレルの利用を始めました。志を同じくする同級生との仲も深まったため、時にはそこで議論をして自分にはない視点を補い、時には共に息抜きをしながら切磋琢磨できたことは、確実に、合格につながる大きな要因となりました。私が受験勉強に用いたものは、基本書及び司法試験の過去問以外は、法政大学法科大学院における講義と、法政OB・OGの方が開催してくれていた講義で得た知識です。受験勉強の方法がわからない中で、それらを頼りに勉強を進めてきましたが、修了して司法試験に合格できたことで、改めて法政大学大学院と法政OB・OGの方々の講義がいかに重要なものであったかを実感しました。

 以上のように、法科大学院入学までほとんど未修者と変わらない法律の知識しか持ち合わせていなかった私を、司法試験合格まで導いてくれたものは、まちがいなく法政大学法科大学院が与えてくれた学習環境だ、ということができます。ご指導くださった先生方、法政OB・OGの方々、そしてともに勉強に励んだ仲間たちに深く感謝します。