PEOPLE & REPORT

教授陣やOB・OGによる手厚いサポート

法学既修者Y.Tさん

司法試験 合格者の声
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 私が法曹を目指すきっかけとなったのは、2011年3月の東日本大震災にあります。現在でも被災の爪痕が深く残っていますが、そんな未曽有の大震災で感じたことは、弁護士の不足でした。放射能問題、被災者支援、復興等の問題が生じているなか、被災者に寄り添える弁護士は限られていました。それ故、法的な側面から緊急事態下で困っている方々の心の支えになりたいと思い、法政大学法学部を卒業後、法曹を目指すべく法政大学法科大学院に進学しました。 
 入学した年の春には新型コロナウイルス感染症が蔓延し、どの法科大学院でもその対応に追われていましたが、本大学院ではいち早くオンラインに切り替えて授業が開始されましたので、遅滞なくロースクール生活をスタートすることができました。 
 1年目はオンライン授業のため登校する機会はなかったのですが、2年目からは対面授業が始まり登校する日が増えましたので、志を同じくする仲間たちと自主ゼミを組ませてもらいました。夏休み期間は、朝から夜遅くまでキャレルや図書室、借用した教室で司法試験の過去問をひたすら仲間たちと解き続ける毎日でした。出来上がった答案は教授陣やOB・OGの先生方に添削や解説を行っていただくことで自己の弱点と合格ラインに達するための改善点が明確となりました。   
 私が、法科大学院修了後1回目の司法試験で合格することができたのは、志を高く持つ仲間たちと励ましあいながらも切磋琢磨できたこと、キャレルや教室、図書室といった長時間集中できる学習環境が整っていたこと、そして、お忙しい中、司法試験の直前まで答案添削などをしてくださった教授陣やOB・OGの先生方のサポートがあったからです。 
 私の故郷の九州でも、2016年に熊本で震度6強の地震が起きており、また大雨や台風による災害が後を絶ちません。今後は、震災や水害等で困難な状況に陥っている地域の人々の力になれる弁護士を目指していきたいと思います。