PEOPLE & REPORT

桃栗三年柿八年~いつか花が咲く~

法学既修者M.Hさん

司法試験 合格者の声
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 私は法政大学法科大学院の前にも他の法科大学院を修了しており、合わせて7回目の挑戦での合格です。 
 私の父は地域の活性化を目指し、まちづくり活動を行う市民団体の代表をしています。私も幼い頃から多くの人々と共にまちづくり活動に参加してきました。その中で、いじめや貧困、ハンディキャップなど、法的問題や社会的問題に触れる機会が多く、そのような問題に向き合い解決を図れる職業に就きたいと思い、弁護士を志しました。 
 最初の大学院修了後は受験資格を喪失してしまいましたが、弁護士になる夢を諦めきれなかった私に、祖母は「桃栗三年柿八年。頑張ればいつか絶対花が咲くよ」と励ましてくれました。当時、生死の間をさまよいながらも「生」を諦めず闘病していた祖母の言葉は、私の心に響きました。 
 もう一度大学院に進学し、司法試験に挑戦することを決意したものの、経済的な不安がありました。しかし法政大学法科大学院は学生への奨学金制度が手厚く、私は特待生として2年間の学費の給付、さらに毎月の給付金をいただけたので、経済的な不安を解消できました。2回目の法科大学院入学であることを誰も気にすることなく接してくれたため、引け目を感じることなく勉強に集中できました。 
 入学時の懇親会では卒業生の方が「2回目に法政に来る人はほとんど受かっている。足りなかった何かをここで埋めていくのだと思う」とおっしゃっていましたが、その通りだったと思います。実務家の先生方が作成する試験問題は、基礎から応用までバランス良く取り入れられており、多くを学ぶことができました。法政大学法科大学院に進学して、本当に良かったと思っています。 
 何かを成し遂げるまでには時間がかかることがあります。途中で諦めたくなることもあります。それでも諦めずに続けていれば、少しずつ自分は育ちます。そして、いつかきっと大きな花が咲くでしょう。